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「レッスン」は、1976(昭和51)年に札幌グランドホテル新館オープンにあわせてコーヒーラウンジの入口に設置された作品です。
三人の踊り子が、舞台に上がる緊張の一瞬を造形化したのでしょうか。手を頭の上にあげたもの、手を前に持ってきたもの、あるいは手を後ろに回しつま先だったもの、三人がそれぞれ別のポーズを取っています。中央の手をあげた作品のポーズは、本郷お得意のもので、他に大阪中之島公園の「緑の賛歌」にも見られます。全体に表面の処理は簡略化していますが、一人一人の指先からつま先まで、踊り子の緊張感が見事に表現されています。
じっくりと全体を見たあと、細部もご覧ください。踊り子の身体は、硬質で冷たいブロンズでできているとは思えない質感を持っています。人間のぬくもりがあるようです。思わず手で触れたい衝動にかられます。
本郷の作品で三人の踊り子のテーマといえば、大通公園の「泉の像」を思い浮べる方も多いでしょう。71歳で制作した「レッスン」には、「泉の像」と一味違った彫刻家としての自信と余裕がうかがえます。本郷らしさが感じられる作品です。
(2005年4月1日 札幌彫刻美術館 学芸員 井上みどり)
>>札幌グランドホテル (公式サイト)
※2005年の改装により現在は写真とは異なる場所に設置されています。
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彫刻の下のプレートには
「当ホテルは、北海道庁、札幌市役所、並びに札幌商工会議所の、三団体のご発意により北海道発展の一助として、昭和9年に開業いたしました。この三団体に敬意を表し、併せて私共に与えられた使命を永く伝え、自らを訓しめてまいるために、札幌グランド会のご好意により三人の像『Lesson』を設置した次第です」
と書かれています。
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