本郷新記念 札幌彫刻美術館 トップページ学芸員の解説と写真で見る本郷新の作品>あなたのまちの本郷新、入賞作発表

あなたのまちの本郷新、入賞作発表

 札幌出身の彫刻家、本郷新が今年生誕100年を迎えるのを記念し、札幌彫刻美術館とNPO法人シビックメディアは、全国に点在する本郷新の作品の写真を集め、ウェブ上、および同美術館で公開する計画を立てました。
 (コンテスト内容 「あなたのまちの本郷新、写真で送ってください」)

  2005年6月1日に、札幌彫刻美術館において審査が行われ、以下のとおり入賞作品が決定しましたのでお知らせします。ご応募ありがとうございました。

最優秀賞

 平本一雄さん 「奏でる乙女」 所在地:東京都六本木交差点

画像:奏でる乙女

撮影者のコメント

デジタルモニターが瞬いている夜の六本木、極彩色の刺激と行きかう車の喧騒の中で、物思いにふけりながら、今日も乙女はギターを奏でている。

審査員のコメント

「六本木の都会の雰囲気によくマッチしている。ふつう、彫刻の写真はこのように背景を入れないのだけれど、夜の雰囲気がとてもよく、違和感を感じない。撮影者はしょっちゅうこの彫刻を見ていたのではないだろうか」

「街の喧騒が聞こえてきそうだ。彫刻が息づいている」

「都会の中で、生き生きとしている。行ってみたくなる」

「この場所に置かれるために作られた彫刻にさえ見える。やさしいギターの音色が聴こえてきそうだ」


優秀賞

画像:わだつみのこえ

今村菊枝さん 「わだつみのこえ」 所在地:世田谷美術館前広場

撮影者のコメント

どこからみても完璧な、青年像です。撮影に訪れて、青年像と向き合ったとき、あまりのすばらしさに、カメラをもっていることも忘れて見入ってしまいました。私は若いころ、戦争を経験しましたが、青年像からあふれる魂が自分にも向けられているように感じました。いつまでも立ち去りがたい思いがしました。

審査員のコメント

「野外彫刻写真の見本のような写真だ。やわらかい光の中、ディテールがよく出ている。写真にいやらしさがない」

「素直に撮っており、その場の空気感が伝わってくる。作品をそのまま捕らえようとしているのがわかる」

「後ろに写った芝生の輝きが、彫刻を美しくみせている」

「ストレートに、てらいなく撮っている。そして力強い」

画像:リズム

片桐好恭さん 「リズム」 所在地:芽室町 芽室

撮影者のコメント

逆光でファインダーを覗いたときハッとしました。躍動感と女性のしなやかさを感じました。

審査員のコメント

「シルエットは彫刻写真としてはあまりやらないのだけれど、この場合はシルエットにすることによりより彫刻のフォルムがより強調され成功している」

「シルエットになったことによって、形の美しさが目に飛び込んでくる。野外彫刻ならではの写真だ」

佳作
画像:裸婦坐像

川崎カオリさん 「裸婦坐像」 所在地:兵庫県姫路市大手前通 シンボルロード姫路

撮影者のコメント

 姫路大手前通には像が何体か設置されているのですが、今回の撮影がきっかけでゆっくりじっくり観ることができました。30分くらい撮影していたのですが、時間がたつにつれ「裸婦坐像」が生身の女性に見え、「この人を美しく見えるように撮ろう」と思い、撮影しました。

審査員のコメント

「撮影者は一体の彫刻をいろいろな角度から撮っている。この彫刻を愛し、できるだけきれいに撮ってあげよう、という気持ちが感じられる」

「人間を撮るように、いとおしんで撮っているような気がする」


画像:わだつみのこえ

金山智子さん 「わだつみのこえ」 所在地:世田谷美術館前広場

撮影者のコメント

 美しい表情の中に悲しみと怒りが見えました。青年のこぶしには、どんな思いが込められているのかと考えると心が痛みました。

審査員のコメント

「力強い写真。後ろの太い木が彫刻とうまく合っている。大胆に下をカットすることで、彫刻の力強さが強調された」

「彫刻の苦悩したような表情がうまく捕らえられている」

「春の日の穏やかさや、撮る人の気持ちが写りこんでいる気がする」

(2005年6月10日・記)


その他の応募作品一覧
〒064-0954 札幌市中央区宮の森4条12丁目  電話:011-642-5709