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牧歌 北海道の名産を持った男性と女性の五人の群像 |
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![]() 「牧歌」 1960年 群像、ブロンズ 札幌駅前 |
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昭和30年代、札幌駅は新築され、訪れる観光客が年々増加していました。その頃、殺風景だった駅前を整備して北海道の中心都市にふさわしい美を備えた公園を作る構想が持ち上がりました。時を同じくして、札幌中島公園、大通公園に彫刻を設置する計画が進んでいました。こうした時代背景の中で駅前にも花壇や植栽だけではなく、都市空間にふさわしいシンボル像としての彫刻を設置することが決まったのです。 実際に設置された作品は、各人に北海道の名産を持たせた男性と女性の五人の群像でした。名産品を持たせることで、依頼者の意向である北海道らしさを強調しました。 中央には健やかで明るい未来を象徴するように、若い三人の女性が三人立っています。手にはそれぞれポプラの若木、トウモロコシ、スズランを持たせました。 札幌の玄関を飾る「牧歌」は、1960年に札幌−手宮間鉄道敷設80周年記念として鉄道記念日の11月28日に雪の降るなか除幕されました。この像は、市民や駅を訪れる人々愛され、時として待ち合わせ場所になり、駅のランドスケープとして永く札幌の顔となったのです。 (2005年3月1日 札幌彫刻美術館 学芸員 井上みどり) |
「牧歌」は都市中心部に設置された作品の運命として2度の移転を余儀なくされました。最初は、地下鉄工事に伴い1969年に作品全てが一時撤去されました。工事修了後は、壁面とそのレリーフを除いた群像だけがもとの場所に戻されました。それは、本郷の意向でした。 1999年の札幌南口再開発で二度目の移動。駅舎の改築や駅周辺のレイアウト自体が大幅に変わり、永く親しまれた「牧歌」の場所も移動することになりました。駅周辺を一新した再開発終了後、それまでの場所から駅舎に向かって右側に移動しました。正面も従来は駅前通りに向かっていましたが、180度近く向きを変え駅に降り立つ人々を迎えるようになりました。 |