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| ■ 本郷新生誕百年の思い 70余年の人生で作家伝えようとしたのは人間愛 |
![]() 本郷新 「横たわる青年」 1952年 ブロンズ(トルソー) |
| ■ 百年の思い 夏の日の昼下がり、札幌市宮の森の住宅地に位置する札幌彫刻美術館2階。先ほどから「横たわる青年」の前で一人の少女が、しゃがみこみ、ほおづえをつき、作品を見入っている。表情は柔らかだが「凛」とした感じが漂う。 私は小学校低学年の児童が、今、どんな気持ちで、何を考えながら作品と向き合っているのかを思い、その姿を焼き付けていた。 また、ある人が語っていた。「作品をカメラに収めようとするのだが、どうしてもカメラに収めることができない。どうしてだろうか。」 ひきつけられ、動けなくなる彫刻の姿。年齢、時代を超えて存在する姿。芸術作品の持つ力。多くの人たちが感じて欲しいと思った。 2005年に生誕百年を迎えた彫刻家本郷新。日本に生活する人はもちろん、外国の人たちにも、もう一度、モニュマン彫刻家、本郷新の彫刻を鑑賞してほしいという強い気持ちになっていた。本郷新は 北は北海道の北端から、南は九州南端まで、大きな記念碑を残している。 札幌に生まれ育ち、多感な青春時代を送った地。風土との関わり、これは意識して表出されるものではなく、自ずと作品ににじみ出てくるものだと思う。 (2004年12月1日 本郷新記念札幌彫刻美術館 館長 三輪望) ■
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