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■ 館長のあいさつ

本郷新記念札幌彫刻美術館 館長 佐藤
信
本館庭園《わだつみのこえ》の前にて(2011年6月撮影)
「開館30周年を迎えました」
1981年(昭和56年)に開館した当美術館は、今年度30周年という節目の年となります。
本郷新は亡くなる前年、各界の関係者に送った手紙の中で、故郷・札幌に作品やアトリエを寄贈する気持を次のように記していました。
「自らも感ずるところあり、個人のアトリエ、展示室にとどめず、これを公開し、一般愛好者の方々にも親しんでいただきたく、広く彫刻を中心とした美術文化に貢献したいものとの意を固めるに至りました…」
彼は長い間「いかめしい美術館ではなく、市民が気軽に立ち寄れる美術館が欲しい」「私を乗り越えて若い芸術家がどんどん生まれてほしい」という思いを温めていたそうです。
故人の遺志である財団設立に向けて遺族・関係者等の話し合いが進み、札幌市と北海道の支援を得て、昭和56年6月29日に「札幌彫刻美術館」が誕生しました。
さて、今年度の展覧会は30年にちなんで、まず、5月21日から「抽象彫刻30人展−北の作家たち−」を、7月16日からは「具象彫刻30人展−北の作家たち−」を開催いたします。また、9月24日からは隔年で開催している本郷新賞受賞記念彫刻展(第15回)を、さらに11月19日からは「抽象・具象彫刻60人展−北の作家たち−」を開催します。
とりわけ、抽象彫刻30人展及び具象彫刻30人展並びに抽象・具象60人展の開催につきましては、多くの作家さんの全面的な協力をいただいて開催できますことを大変うれしく思っております。
一方、記念事業の一つとしては、本郷新の誕生月である12月に教育文化会館の大ホールで開館30周年記念音楽祭を予定しております。この大ホールの緞帳のデザインは、本郷新の水彩画《白樺の詩》をもとに病床で彼が描いたものであり、たくさんの本郷新ファンが駆けつけてくださることを期待しております。
入館者数の減少が続いていた当館でしたが、企画展の開催や展示の改善・工夫等により、数年前から増加に転じ、おかげ様で昨年度は16年ぶりの入館者数まで回復することができました。
お客様に「来て良かった」「また来てみたい」「誰かに紹介したい」と言われる魅力ある美術館を目指したいと思っております。ご支援よろしくお願い申し上げます。 平成23年5月
本郷新記念札幌彫刻美術館
館長 佐藤 信
■過去のあいさつ
平成22年度(佐藤館長)
平成21年度(佐藤館長)
平成18年度(河合館長) | |